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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

待望の5ドアついに登場!新型ジムニー ノマド 選ぶならATかMTか…究極の選択だ!

公開日: 更新日:

スズキ・ジムニー ノマド(車両価格:¥2,651,000/税込み~)

 1月30日、もしや今年一番の注目かも知れない新型車が登場した。それはジムニー5ドアこと新型ノマド。正確にはオールニューではなく、2018年に登場した現行ジムニー3ドアの追加モデルではある。

 しかしジムニーは軽&コンパクトカーとして世界唯一の本格4輪駆動車であり内外でカルト的な人気を誇っている。しかも4代目になりそのプチGクラス的デザインから急速に一般人気を高め、5ドアモデルが切望されていた。

 しかも23年には5ドアがいち早くインドで先行発売。高額だが一部並行輸入もなされており、いつ日本にも?という状態。ただし3ドアですら1年前後待ちの供給不足。5ドアもインド周辺で売るので精一杯かと思われていたが、急遽日本にも発売されることになったのだ。

 前日実車を見てきたばかりだが、文句ナシのカッコ良さ。まさしくプチGクラスであり、人気沸騰は間違いない。国内正式発売は4月頭とされ、生産国は予想通りインド。しかし何より驚いたのはその予想以上の安さだ。

 3ドアは1.5ℓのシエラが196万〜218万円。そのストレッチ版がノマドであり、手間のかかる並行輸入は400万円以上で売られている。同じ輸入車カテゴリーだけに少なくとも300万円前後と思っていたら、なんと5MTが265.1万円で4ATが275万円という安さ。これは衝撃的だ。

5ドア化はあくまでも後席の乗りやすさ優先

 肝心の実車だが、基本3ドアシエラの上級版JCグレードのストレッチモデル。ただし、悪路走破性を3ドアと同等とするためにボディ拡大や装備追加は必要最小限に留めている。価格の安さはそれが原因で、ゴージャス化のための5ドア化ではなく、あくまでも後席の乗りやすさ優先。

 ボディ拡大は全長、ホイールベース共に340mm伸ばしただけで全長3890mmといまどき4m切り。全幅1650mmとシエラ同一で全高1725mmはほぼ同等。

 エンジンもシエラとパワー&トルク全く同一の1.5ℓ直4で102psの130Nm。マイルドハイブリッドもついてない。ギアボックスはせめて都会派のためにギアを追加して欲しかったが、あくまでもシエラと同じ5MTと4ATのまま。

 正直、高速燃費や静粛性はさほど期待できないが、その分車重増は100kg程度に留めており、走りはほぼ3ドアと変わりないはず。逆にホイールベース延長分安定するだろう。

先進安全機能は進化したが…

 内外装もシエラとほぼ同等で、特別デジタル性能が高まっている部分はない。せいぜいリアドアの左右パワーウィンドウ用スイッチが付いたくらい。ただ当然、自分で最新ナビを付けることはできるし、前席シートヒーターやフルオートエアコンは付いている。

 気になる後席の広さだが、全長は34cm伸びているがリア席足元は5cm伸びただけでそこそこ。ただしシート厚が2cm増強され、座り心地が増しているしシートリクライニングも少しだが1段付いた。またストレッチ分はラゲッジ拡大に回され、容量はシエラより152ℓも増えて211ℓに。特別広くはないが、縦置きエンジンのコンパクト4駆としては十分広い。

 何より朗報は先進安全で、シエラのデュアルセンサーブレーキが第一世代から新しいデュアルカメラタイプに進化。ジムニー初のACC=追従オートクルーズが付いたのだ。ただし、悩ましいのはこれが4AT車だけで、5MT車には付けられないこと。価格はどちらも安いし、クルマ好きのアウトドア付きなら5MT車を選びたいところだが、長距離移動を考えるとACCも欲しい。すると5MTは選べない……。

 ATにすべきかMTにすべきか…新型ジムニー ノマドはそこが一番悩ましい。

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