株式会社ソムリエ 守川敏代表取締役(1)弘兼憲史が半生を書き下ろした「六本木のナイト」

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 ただ、その道は決して平坦ではなかった。女性やお金をめぐり欲望がひしめく六本木で、守川も数えきれないほどの修羅場を味わった。守川が特異なのは、反社会勢力が幅を利かせるなかで、暴力を振るわれようが嫌がらせを受けようが、ゆるぎない正義感で切り抜けてきたことだ。

「弘兼先生は、ほぼ忠実に描いてくださったのですが、実際には漫画では描けないようなこともたくさんありました」

 守川は、錦帯橋で有名な山口県岩国市で生まれた。父はエンジニア、母は進学校の私立・高水学園高水高校の教師だった。

「私は3月の早生まれで、子どものころは背が低く、発育も遅く、岩国という田舎でボーッと育ちました。ただ母はとても教育熱心で、たくさんの習い事に通わされ、物心つく前に無理やり勉強させられました。今となっては、幼い時に基礎学力をつけてくれたことに感謝していますが、そのころの私は、勉強嫌いで逃げ回っていました」

 それにしても、ヤクザにも物おじしない正義感は、どこから来ているのか。守川には、小学生の時の忘れられない出来事がある。

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