WOOC 阪谷泰之社長(1)就職氷河期に「再建中」の不動産会社に入社

公開日: 更新日:

 大学では、1年次に遊びすぎて留年も経験した。

「2年生からはアルバイトを始め、主に飲食店で働いていましたね。お好み焼き屋、焼き鳥屋、最後はホルモン焼き屋で働きました。結局卒業するのに5年かかりましたよ(笑)」

 大学卒業後は、就職氷河期の中、マルコー(現APAMANに吸収)に入社。ワンルーム投資用マンションを販売する会社だった。

「就職活動では、集団面接があまり好きではなかったんです。人を品定めするような場は苦手で。マルコーは1社目で受かったので、そこで就職活動を終えました。再建中の会社だったので、むしろいい経験になると思ったことも決め手でした」

 会社では順調に出世していく。本社の管理部門から始まり、半年から1年ごとに部署を異動しながらさまざまな経験を積んだ。

「管理部門では、オーナーさんへの対応や賃貸の収支計算などを担当していました。トラブル対応や訴訟対応など、現場の営業とは違った経験ができたと思います」

 飽きっぽい性格も、仕事では強みになったという。

「同じ仕事を1、2年やると飽きてしまうんです。だから新しいプロジェクトや部署異動は逆に歓迎でした」

 しかし、会社の買収を機に、阪谷の心境は変化していく。 (つづく)

(ライター・いからしひろき)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」