2度目の月面着陸失敗で注目…「ispace」の重い有利子負債とスポンサーの契約更新
経産省から120億円の補助金も
一方、複数の民間企業とパートナーシップを結んでおり、契約時からプログラム終了までの期間、資金支援を受けている。また、23年には、経済産業省が実施する「中小企業イノベーション創出推進事業」に選ばれ、120億円の補助金を受けた。ただ、「月着陸船の開発には長い年月と多額の研究費用を要するとともに、すべての開発及び月面着陸ミッションが成功するとは限らず、失敗が続けばスポンサー企業との契約更新が難しくなるリスクがある」(同)とされる。
今回も月面着陸に失敗したが、26年3月期の連結業績を直ちに修正する規模の影響はないとしている。スポンサー企業も「宇宙産業は、自動車に代わる日本経済の屋台骨になりうる」として、支援を継続する意向だ。「我々は諦めない」(有力スポンサー企業関係者)と期待はつなぎ留められているようだ。27年には3回目と4回目の着陸も計画されている。はたして3度目の正直となるか?
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