千房 中井貫二社長(1)“高級お好み焼き店路線”で「コナもん」との差別化戦略に成功
それでも変わらない千房らしさがあるという。
「人です。接客良かったよ、従業員が良かったよって言われるのが一番うれしい。父が作った中井家家訓というのがあって『従業員は家族だ。温かさと爽やかさを与えよ』というのがあります。まさにそれは千房が大切にしているファミリーの心で、『出逢いは己の羅針盤』という社訓にもつながっています」
人を大切に、出会いを大切に事業を拡大してきた先代は、高級ホテルへの出店や機内食での提供、元受刑者の就労支援や、その取り組みを広めるための「職親プロジェクト」の立ち上げなど、次々と日本初、世界初の取り組みも成功させてきた。その精神は2代目にもしっかりと受け継がれている。 (つづく)
(ジャーナリスト・中西美穂)