もうひとつの国民食「みそ」の値段まで跳ね上がる…大豆高騰に加工用米不足が追い打ち
みその安定的な生産は、すでに脅かされているという。
■1パック1000円も
「ただでさえ、主な原料となる大豆も高騰する中、コメの仕入れ価格は昨年の約2倍に跳ね上がっています。みそは国民食といわれますが、現状は多くの会社が採算ギリギリで生産している状況です。安い海外産米を使用する選択肢もありますが、やはり国産米と同じ風味にはならない。いまの状態を放置すれば、国産米を使用したみそが1パック1000円という価格になってもおかしくはないでしょう」(同前)
自民党のある大臣経験者は「進次郎はよくやっていると思うが、加工用米の安定的生産などを含めた中長期的なビジョンを提示できていない」とクギを刺す。有効な手を打たなければ、みそ汁にコメの和食セットが当たり前ではなくなる。まさに国民食の危機だ。
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酒造メーカーも原料米不足を懸念。その一方で、品質を不安視する声も。●関連記事【もっと読む】『みそや日本酒も原料不足で加工用にも備蓄米放出…4~5年前のコメにニーズはあるのか』で詳報している。