官製ファンド「INCJ」が15年の歴史に幕…志賀俊之会長が会見で語った悔しさ
2005年4月に日産自動車最高執行責任者(COO)に就任した。2010~12年には日本自動車工業会会長として東日本大震災を受けた困難な時期の日本自動車産業を引っ張った。2013年11月に日産自動車副会長に就き、2015年6月、産業革新機構会長に転じた。
志賀氏は、「カルロス・ゴーン氏から詰め腹を切らされた男」として知られる。日産は13年11月に4~9月期決算を発表した際、通期業績を2期連続で下方修正した。最高経営責任者(CEO)だったカルロス・ゴーンは、その責任を志賀氏に負わせ、更迭した。
スタートアップは100件投資し、1、2件成功すればいいという世界だ。「やっていて寂しくなるような話が結構あった」(志賀氏)という。「業界再編をもっとやりたかった」と振り返る志賀さんだが、一番、安堵しているのは志賀氏、本人かもしれない。