著者のコラム一覧
姫田小夏ジャーナリスト

中国・アジアを身近に捉える取材に取り組む。中国ウオッチは25年超、中国滞在経験も長い。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観 」(集広舎)。

(1)対中輸出が過去最高の12位に…日本の薬はかくも人気

公開日: 更新日:

 日本から中国に輸出される医薬品とはどのようなものが多いのだろうか。ドラッグストアなどでも売られている市販薬なのか、それとも処方箋を必要とする医療用医薬品なのか。ジェトロにたずねると「医療用か市販薬かは正確にわからないが、貿易統計の商品分類コードからは、金額2位がワクチンで1位は医薬品だということが推察されます」との回答だった。

■経済力をつけ、欲しがるのは健康と長寿

 一方で見て取れるのは、中国での日本の薬の人気ぶりだ。今や経済力をつけた中国人が欲しがるものといえば健康と長寿。中国のインターネットでは、「日本の処方箋薬は効き目があり、品質管理が厳しく、副作用も少ない。心臓血管の疾患や、糖尿病がんなどの分野で優位性を発揮している」などと宣伝されている。処方箋薬の服用法を指南する中国語サイトさえもある。

 中国在住で持病のある日本人(50代)に聞くと「中国産と日本産の差は歴然。糖尿病でも血糖値の下がり具合などで差が出てくるんです」と言う。中国製の医薬品は必ずしも「効き目がある」とは言えないようだ。

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