著者のコラム一覧
姫田小夏ジャーナリスト

中国・アジアを身近に捉える取材に取り組む。中国ウオッチは25年超、中国滞在経験も長い。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観 」(集広舎)。

(1)対中輸出が過去最高の12位に…日本の薬はかくも人気

公開日: 更新日:

 この10年を振り返っても中国人のニーズは大きく変化した。2010年代、インバウンド客による爆買いの対象は、家電製品、化粧品、菓子、雑貨が目立ったが、近年それらも中国で日本以上に安く買えるようになった。一時は「神薬」とまでいわれたドラッグストアの薬だったが、それで満足しなくなった中国人が競って手に入れようとしているのが、日本の処方箋薬なのだ。

 日本の医薬品の輸出額は22年に1兆円を超えた。23年には1兆2303億円となり、中国向けは米国向けに次ぐ2位で2036億円まで伸び、全体の16.5%を占めた(厚生労働省「薬事工業生産動態統計年報」)。しかし、この対外輸出の伸びは手放しで喜べない。その理由を残り4回の連載でお伝えしたい。 (つづく)

【連載】中国に横流し「処方箋薬」流通の闇

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」