アートアベニュー 藤澤雅義社長(1)会社は遊びに行くトコロ 社員が自由であることが大事
不動産の賃貸管理会社「アートアベニュー」は、東京都庁すぐ近く、副都心の象徴的な建物のひとつである「新宿NSビル」の中に本社を置く。
社長の藤澤雅義(64)は、1996年の創業当初から「楽しくなければ仕事じゃない」をモットーに、ユニークな職場環境をつくりながら、業績を伸ばしている。
フロアに入ってまず目を引くのは「ロンドン」「パリ」「ローマ」などと名付けられた会議室。例えばローマには「真実の口」のオブジェなどがあり、酒瓶が並ぶパブをイメージしたロンドンが1番人気だという。「明日は3時にパリでミーティングね」と言い合えるから面白い。
ワーキングスペースは、デスクを自由に選べるフリーアドレス制。フロアのあちこちには、パターゴルフや卓球台、ダーツなどが置かれている。中央には、冷蔵庫やワインセラーが備えられた重厚なバーカウンターまで設置され、遊び心いっぱいだ。
藤澤は会社を「遊びに行くトコロ」と位置づけている。
「コロナ禍で在宅勤務が増えたことで、社内のコミュニケーションを大切にしたいと思った。普段は在宅勤務でも会社に来れば、ワイワイ楽しく交流できる場になればと考えました」