飲食チェーンでは続々と国産米“離れ”が…消費者は「購入時に重視」が83%占めるも大きく乖離
それでも、牛丼チェーン「すき家」などを展開するゼンショーHDは国産米にこだわり、国内で展開する飲食店全店舗で、今も国産米を使用。だが、国産米の高騰が経営を圧迫し、11日発表の今年4~9月期連結決算の純利益は232億円と、前年同期比6%減。事前予想(4%減)を下回った。同日の会見で岩本玄グループ財経本部副本部長は「2025年の新米価格もかなり上がっていて、下期は予断を許さない状況」と語った。
改めて同HDに聞くと、「国産米はお客さまからの支持が根強く、今後も外国産米を使用する方針はない」(広報担当者)と強気の答えだったが、コメの仕入れ価格の上昇に耐えられる外食企業は一握りだ。
■おこめ券も形無し
「消費者は国産米にこだわっても、カルローズなどは食味が大きく劣らない。今後も飲食業界を中心に、輸入米の流入はしばらく続くだろう」(コメ流通業界関係者)
いざ、おこめ券を配布されても、飲食店では形無し。使える店は皆無に等しい。高市内閣肝いり策をもってしても、国産米“離れ”は止められない。
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高市政権の「おこめ券配布」に石破前総理もチクリ。●関連記事【もっと読む】『石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ』で詳しく報じている。


















