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多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

高級ドライヤーの評価を決定づけた美容への意識改革 3万円以上が市場の4割、8万円の商品も!

公開日: 更新日:

■「高浸透ナノイー」の実力に驚愕

 評価が決定的になったのは、ナノイーを進化させた「高浸透ナノイー」が登場してからだ。私もテストした時に心底驚いた。髪がサラサラになるのが、触っただけで誰でも分かるのだ。嘘のような話だが、紛れもない事実だ。24年には第2世代の高浸透ナノイーへと進化し、その効果はさらにすごみを増している。

 こうした技術革新は、市場構造そのものを変えた。 

 富士経済の調査によると、ヘアドライヤーの国内市場規模は急拡大しており、3万円以上の高価格帯製品が市場の4割以上(25年予測)を占めるまでになった。

「5000円で乾けばいい」という時代は過去のものとなりつつある。

 中でも市場を牽引するパナソニックの「ナノケア」シリーズは、国内累計販売台数が1700万台(24年3月時点)を突破。絶対的なトップランナーとして、「ただ乾かす道具」から「美容への投資」へと消費者の意識を変え続けている。

 こうして現代の家庭用ドライヤーには、「低温乾燥」「大風量」「イオン発生」という3要素が不可欠となった。

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