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森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

ロート製薬が「山田会長解任案」否決…創業家のプリンスが英投資ファンドの「ウルフパック」をかわす

公開日: 更新日:

 絵に描いたような創業家のプリンスだが、「長年にわたりロート製薬の経営を率いてきた人物であり、目薬メーカーというイメージの強かった会社を、スキンケアや機能性食品、海外事業へと大きく事業拡大させた」(メガバンク幹部)と評価されている。

 これに対してAVIは1年前からネットを介して「ロート製薬の目を覚ます」と題するセンセーショナルな公開キャンペーンを展開。スキンケア商品の値上げや再生医療事業の撤退・縮小など17項目に及ぶ「ご提案」をロートに突きつけてきた。

 70ページを超えるAVIの「株主向けプレゼンテーション」では、山田氏が27年も社長、会長の座を占め、経営を支配してきたことはガバナンス上の問題があり、「ワンマン経営で会長の顔色をうかがう文化を指摘する意見も散見される」と指弾している。

 特に、再生医療事業は山田氏の「私的な思い入れ」でスタートした事業で、過去13年間で新規事業に150億~300億円の投資を断行したものの、いまだ収益化の道筋が示されていないと批判している。

 要は、山田氏による超長期のワンマン体制が、ロート製薬の企業価値を毀損しているというわけだが、「山田氏のチャレンジ経営で、“目薬のロート”は、この20年で“スキンケアのロート”に大化けさせた立役者」(大手証券幹部)と、市場では高く評価されている。「『肌ラボ』『メラノCC』などスキンケア商品は、売上高の6割近くを占める稼ぎ頭に成長している」(同)とされる。

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