サッカーW杯の莫大な収益を支えた巨大スタジアム群 日本には決勝会場となるインフラなし
その膨大な収益を支えるのが、巨大なスタジアムだ。
FIFAは開催会場に厳しい要件を課している。通常の試合でも4万人以上、準決勝は6万人、決勝は8万人以上。ところが意外なことに、今大会のために新設されたスタジアムは一つもなかった。
米国には、決勝会場の「ニューヨーク・ニュージャージースタジアム」(8万663人)を筆頭に、NFLや大学アメフトが日常的に使う巨大な箱が揃っていた。今回のW杯では、それを数週間借りるだけでよかったのである。
では、日本はどうか。国内最大の日産スタジアムでも約7万2000人。国立競技場は約6万8000人で、決勝要件を満たす常設スタジアムはない。
しかも両会場は陸上トラック付きで、日韓W杯で使われた他の4万人級スタジアムも、VIP席や報道席などの確保で、実際に使える一般席はさらに減る。さらに、日韓大会以降は維持費や稼働率が繰り返し課題になってきた。今の日本で、巨大スタジアムを新設するハードルは極めて高いのだ。
あるディベロッパー(都市開発事業者)社員はこう話す。


















