長期投資で目指せ「株式貯蓄」で配当生活! 株価低迷の今がチャンス…9月は約2300社が実施
2027年3月期の配当合計額は23兆円
ここ数年、企業は配当金をはじめとする株主還元策を充実させている。「月々10万円、年120万円がず~っと入ってくる毎月配当株投資」(すばる舎)の著書で、経済評論家の杉村富生氏はこう言う。
「上場企業の配当金(2027年3月期、予想)の合計額は23兆円に上ります。前期比14%増。利益率は9%増に過ぎませんから、株主還元をより充実させているといえるでしょう」
ただ、トヨタ自動車株を100株保有するには約30万円が必要となる。1000株だと約300万円。ちょっと勇気が必要だし、そもそもそんな資金はない……という人は大勢いそうだ。でも、ホンダ【7267.T】だったら17万円前後(100株)でOKだ。配当金は年70円予想(100株で7000円)だから、配当利回りはトヨタ自動車より高いのでお得感はある。
「株式貯蓄という考え方を提唱しています。略して株貯です。少しずつで構わないので、同じ企業の株をコツコツと購入し保有株数を増やしていきます。いつの間にか配当金の額も数万円、数十万円と増えるかもしれません。新NISAを利用した長期投資にピッタリです」(杉村富生氏)
9月末や3月末は配当金を得られる権利が発生するため、高配当や配当利回りの高い銘柄の株価は高騰しやすい。“高値づかみ”の危険性があるわけだ。
■狙い目は累進配当
一方、配当金の権利落ち後の株価(10月や4月の初頭)は下落傾向になるケースが多い。長期にわたる“配当金狙い”と決めてかかれば、この時期は買いチャンスだ。
「株価の安い時期に仕込めるのですから、10月初旬は投資にうってつけのタイミングといえるでしょう。配当金の権利落ち後だけでなく、株価が暴落したときは同じく投資の好機。株貯は下がったときに買う作戦が有効です」(杉村富生氏)
さて、どんな銘柄を仕込めばいいか。これが何といっても難しい。配当金にマトを絞るとなると……。
「連続増配企業を狙う手はあります。毎年、配当金の額をアップさせている企業で花王【4452.T】や三菱HCキャピタル【8593.T】などが代表的です。10年以上にわたり増配を続けている会社は200社ほど。増配、もしくは減額をしていない企業はもっとたくさんあります。累進配当という呼び方をしますが、推計で700社は超えています」(前出の市場関係者)
そんなにあっては投資対象を絞るのは困難極まりない。どうしたらいいか? 実は日経累進高配当株指数というのがあって、これが参考になる。
累進配当を10年以上続ける30銘柄を対象にした指数だ。採用銘柄は武田薬品工業【4502.T】やLIXIL【5938.T】、ツムラ【4540.T】、王子HD【3861.T】、野村不動産HD【3231.T】など。
株貯で配当生活を目指すのも悪くない。株価低迷の今は大チャンス?



















