役所のない「担当大臣」の限界 「地方創生相」のアホらしさ
第2次安倍改造内閣がきのう(3日)、発足した。主要閣僚は留任する一方で、新たに5人の女性を抜擢。成長戦略に女性の積極的登用を盛り込んでいることから、自ら範を示した格好だ。
政府は、指導的地位に占める女性の割合を2020年までに3割程度に増やすとの目標を掲げている。一部の大手企業も政府方針に呼応して、人事目標を打ち出した。そんな中、改造人事で起用されるのが男性一色になれば、政策の整合性が取れなくなる。つじつま合わせのためにも、女性の起用は必要だっただろう。
むろん、抜擢された女性閣僚がバリバリと仕事をしてくれれば、大いに結構だ。女性ならではの視点が政策に生かされることも期待したい。
それよりも気になるのは、「担当大臣」の存在である。安倍首相は会見で、「元気で豊かな地方の創生に全力を挙げる」と強調した。これが政権最大の課題だそうだ。そして、担当大臣に、幹事長だった石破氏を充てた。