元最高裁の瀬木比呂志氏が暴露「裁判所はいまや権力の番人だ」

公開日: 更新日:

時の政権が最高裁と組んで言論弾圧

 安倍政権になってからというもの、メディアが政権に遠慮し「物言えぬ空気」が広がっているのは、あちこちで識者が指摘している通りだ。そこにはさまざまな理由が絡み合うのだが、そのひとつに見過ごせないものがある。時の政権が最高裁判所と組み、名誉毀損裁判における損害額を引き上げようとするなど、言論弾圧のような政治介入をしていたという事実である。驚愕の真相を著書「ニッポンの裁判」(講談社)でえぐり出した元最高裁勤務のエリート裁判官、明治大法科大学院教授の瀬木比呂志氏に聞く。

――瀬木さんは東大法学部在学中に司法試験に合格、1979年から長きにわたって裁判官として勤務された。つまり、司法の現場を知り尽くしています。私たちは、日本は三権分立ですから、司法は独立して行政の暴走をチェックする。そういうものだと思っていましたが、違うんですか?

 裁判所は憲法の番人といわれますよね。だから、国家が変なことをすると、「そういうことをしちゃいけませんよ」と釘を刺す。それが憲法の番人の意味するところでしょうが、違います。今は権力の番人といってもいいんじゃないですか? 裁判官は独立しているというのは誤解で、上や多数派は、法衣を着た役人です。だから、支配と統治の根幹に関わる部分では、権力側の意向を忖度するんです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタクと交際の噂があった“かおりん”直撃 9年近い交際

  2. 2

    上白石人気は萌歌→萌音に…女優姉妹で“逆転現象”のナゼ?

  3. 3

    無能クズっぷり全国トップの吉村知事が「評価」される怖さ

  4. 4

    森七菜にチラつくステージママの影 囁かれる開店休業危機

  5. 5

    尾身会長「系列病院」にコロナ患者受け入れ“後ろ向き”疑惑

  6. 6

    元小結・白馬毅さんに10年前の“八百長”疑惑を改めて聞いた

  7. 7

    大谷翔平4年目の年俸は? “調停勝ち目なし”とシビアな評価

  8. 8

    菅首相 官房長官時代に使った機密費“86億8000万円”の衝撃

  9. 9

    突如「コロナ専門病院」発表で一般患者が追い出されている

  10. 10

    菅首相「2月下旬から開始」ワクチン接種の甘すぎる目論見

もっと見る