「ポツダム宣言読んでいない」安倍首相に憲法学者が怒りの声

公開日: 更新日:

 安倍首相の「読んでいない」という発言は、この鈴木元首相の「黙殺」に並ぶ失言だ。仮にドイツのメルケル首相が「ベルリン宣言」を「読んでない」と国会で発言したら、たちまち世界から総スカンを食らうのは間違いない。安倍首相の発言は、それぐらい非常識なのである。

 九大名誉教授の斎藤文男氏(憲法)が言う。

「『ポツダム宣言』は戦後の民主化、非軍事化を進めた世界秩序であり、民主主義国家となった日本の出発点です。政治家として(経緯や詳細を)知っているのは当たり前で、『読んでいない』というのが本当なら『政治家になるな』と言いたい。それに安倍首相は『戦後レジームからの脱却』を叫び、ポツダム宣言以降の体制を否定しているのだから、国会で堂々と論戦すればいい。ノラリクラリはぐらかすなんて許されないし、国会軽視も甚だしい。そんな政治家が自衛隊を世界中に派遣し、戦争に加担させる安保政策の大転換法案を国会に提出している。まったく許せません」

 その通りだ。結局、安倍首相は国民のためでも、深い政治信条があって動いているワケでもない。「憲法改正」も「(先の大戦は)侵略戦争ではなかった」という主張も、祖父の故・岸信介元首相の“遺言”を実践しているだけ。A級戦犯の亡霊首相の妄言に、今も付き合わされる国民は、つくづく不幸である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    次女・石橋静河強し!ドラマ界席巻する“石橋ファミリー”が乗り越えた「21年前の隠し子騒動」

    次女・石橋静河強し!ドラマ界席巻する“石橋ファミリー”が乗り越えた「21年前の隠し子騒動」

  2. 2
    キムタクと交際の噂があった“かおりん”直撃 9年近い交際

    キムタクと交際の噂があった“かおりん”直撃 9年近い交際

  3. 3
    「自分だけのために使う時間」を増やすコツ

    「自分だけのために使う時間」を増やすコツ

  4. 4
    小林麻耶の告白は99%真実 この目で見た妹・麻央さんの哀しき晩年と市川海老蔵の夜遊び

    小林麻耶の告白は99%真実 この目で見た妹・麻央さんの哀しき晩年と市川海老蔵の夜遊び

  5. 5
    部下の女性に睡眠薬飲ませ…自宅タワマンに連れ込み凌辱繰り返した悪徳美容外科医の卑劣

    部下の女性に睡眠薬飲ませ…自宅タワマンに連れ込み凌辱繰り返した悪徳美容外科医の卑劣

  1. 6
    7.10参院選は岸田自民に逆風…情勢一変で気になる「あの有名比例候補」の当落予想

    7.10参院選は岸田自民に逆風…情勢一変で気になる「あの有名比例候補」の当落予想

  2. 7
    山陽電鉄内で全裸盗撮事件 女性車掌が同僚男のクズ依頼を「断れなかった」切ない理由

    山陽電鉄内で全裸盗撮事件 女性車掌が同僚男のクズ依頼を「断れなかった」切ない理由

  3. 8
    出所後カジノで9億円を失い…大王製紙元会長・井川意高氏が明かす「バカラED」

    出所後カジノで9億円を失い…大王製紙元会長・井川意高氏が明かす「バカラED」

  4. 9
    山﨑賢人に広瀬すずとの“半同棲”報道 「焼き肉デート」の土屋太鳳とはどうなった?

    山﨑賢人に広瀬すずとの“半同棲”報道 「焼き肉デート」の土屋太鳳とはどうなった?

  5. 10
    ヤクルト村上に打撃成績ブッちぎられ…巨人岡本が「年俸&メジャー挑戦」でも逆転される日

    ヤクルト村上に打撃成績ブッちぎられ…巨人岡本が「年俸&メジャー挑戦」でも逆転される日