6~8月給与はマイナス…黒田総裁「上昇している」発言の嘘

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 黒田総裁は動かなかった――。日銀は7日の金融政策決定会合で追加金融緩和を見送った。兜町ではサプライズ緩和の期待が高まっていただけに、「現状維持」が伝わると、株価は一時、大きく落ち込んだ。

「失望売りは起きましたが、その後は値ごろ感から買い戻しが活発になり、7日の日経平均は6日続伸で終わった。TPPの大筋合意や日本人のノーベル賞受賞で市場は盛り上がっています。黒田総裁は、緩和カードを切るタイミングではないと判断したのでしょう」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 黒田総裁は決定会合後の会見で、日銀が目標とする2%の物価上昇には「賃金上昇も重要」と話した。ところが、サラリーマン給与の実態はヒドイことになっているのだ。

 今月5日に公表された厚労省の毎月勤労統計調査(速報値)によると、8月の現金給与総額(1人平均)は27万2382円で前年同月比0.5%増だった。決まって支給する給与(基本給)は0.6%増、特別に支払われた給与(ボーナス)も0.6%増。この数字を見る限り、給与水準は上昇だ。

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