著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

天皇は「なぜ事件を事前に予測できなかったか」と詰問した

公開日: 更新日:
街頭に張り出された香椎浩平戒厳司令官の告諭=1936(昭和11)年2月27日(C)共同通信社

 昭和11年2月29日、事件が起きてから4日目である。この日の朝から、反乱軍の下士官と兵士たちに向けてビラが撒かれた。「兵に告ぐ」のビラである。戒厳司令部も午前9時に発表を行い、永田町付近を占拠する一部の青年将校は天皇の命令が出ているにもかかわらず、全く服従の意思を示さない。その… 

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