伊藤惇夫
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伊藤惇夫政治アナリスト

1948年、神奈川県生まれ。学習院大学卒業後、自民党本部事務局に勤務後、新進党、太陽党、民政党、民主党の事務局長などを歴任。「新党請負人」と呼ばれる。執筆、テレビ・コメンテーターなど幅広い分野で活躍中。

大政策をひとつも残せない「時間浪費」の戦後最長政権

公開日: 更新日:

 この8月24日、安倍首相の在職日数は佐藤栄作元首相を超え、戦後最長となった。11月20日を過ぎれば、歴代最長の桂太郎元首相を抜くことになる。長期政権となった要因の大半が弱体野党にあることは間違いないが、この政権が過去に例がないほどの「安定政権」であることは否定できない。だが、「安定」に「安住」する政治ほど、始末の悪いものはないことを改めて指摘したい。

 安定政権には安定しているからこそできること、やらなければいけないことがある。それは、国家の将来を見据えた長期ビジョンの策定だ。目先の人気取りや個人的な名誉欲にとらわれるのではなく、この国の現状と予測可能な将来に待ち受ける課題を、冷静に、客観的に分析し、30年、50年先のあるべき姿を描き、そのために必要な対応策を国民に示すことこそが、政治、政権に課せられた責務だろう。

 連載の第1回でも触れたが、急激な人口減ひとつとっても明らかなように、この国の「体力」は確実に低下していく。「世界第2位の経済大国」に再び舞い戻ることなど不可能だ。にもかかわらず、安倍政権はそうした冷厳な事実から目をそらし、「日本を取り戻す」「1億総活躍」「アベノミクス」といった空疎なスローガンを連発し、国民にバラ色の夢をまき散らしている。そんなことは不可能なのに。

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