米国にナメられる安倍首相 日米貿易協定署名式で笑い者に

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 飼い犬でも、可愛がっていれば年齢くらい覚えているものだが……。

 8日=米国時間10月7日、ホワイトハウスで開かれた日米貿易協定の署名式で、トランプ大統領がいきなり「安倍首相の誕生日を祝いたい。今日で39歳だ」と言いだした。その後も「誕生日おめでとう。彼は特別な男だ」と繰り返したが、安倍首相の実際の誕生日は9月21日だ。今年65歳になった。その直後の25日にニューヨークで行われた日米首脳会談でも顔を合わせていたが、その時の会見では誕生日への言及はなかったとされる。ちなみに10月7日はロシアのプーチン大統領の誕生日。それと混同したにしても「39歳」はいただけない。会場では笑いが起きた。完全にバカにされているのだ。

「日米貿易協定について、トランプ大統領は『米国の農家にとって、とてつもない勝利』と大喜びしています。安倍首相は急に『トウモロコシを買う約束はしていない』などと言いだしましたが、トランプ大統領の言い分と食い違う。一体どうなっているのか。国会にも国民にも説明がないまま急いで署名したことは、秘密にしたい内容があるのではないかと勘繰られても仕方がない。その後で国会に提出して、日本に不利な内容が明らかになっても、安倍政権は米国の言いなりですから変更を求めることはない。民主国家の手順としては問題があります」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学) 

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