新型肺炎4人目の死者 中国政府が情報統制を敷いた可能性
中国湖北省武漢市を中心に多発している新型コロナウイルスによる肺炎で新たに男性(89)が死亡し、死者は4人となった。同市衛生当局が21日未明、発表した。
また中国国営中央テレビによると、新型肺炎を調査する中国政府の専門チームでトップを務める鐘南山氏は20日、「ヒトからヒトに感染したことが証明された」と明言。感染者の看護などにあたっていた医療従事者14人も感染したことを明らかにした。
一方、中国政府が新型肺炎に関して情報統制を敷いているとの指摘が出ている。中国版ツイッターのウェイボーでは「武漢の医療機関では発熱の患者が多すぎて入院を断られた」などと不満を訴える書き込みが削除されたという。中央テレビや各衛生当局によると、20日までの患者数は武漢で198人、北京で5人、上海で1人、広東省で14人の合計218人となっているが、「政府の発表データは信じられない」との声が広がっている。