小林節
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小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

政治休戦が目的?新型肺炎で法改正という名のサボタージュ

公開日: 更新日:

■政治休戦が目的なのか?

 しかし、その現行法2条では「新型インフルエンザ等」の定義は感染症法6条7項に規定するものとなっている。そこでは「新たに人から人に伝染する能力を有することになったウイルスを病原体とする感染症で、一般に国民がそれに対する免疫を獲得していないことから、その全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるとみとめられるもの」とされている。つまり、今の新コロナウイルスそのもので、法改正など必要ない。

 公訴権を独占する検事と他の公務員の「違い」にこだわらない首相が、今、「インフルエンザウイルス」と「新コロナウイルス」の違いにこだわり、対策実施をさらに1週間遅らせる理由が全く不明である。1週間の政治休戦を望む首相の動機は他にあると疑いたくもなる。

 権力の私物化に起因する醜聞が続々と噴出してとどめを知らない今、「野党を黙らせたい」と首相が考えているのではないか? と私は「合理的推論」を働かせてしまう。

 もはや有権者がけりをつけるしかない。

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