上半期サイバー犯罪は608件 コロナ関連の詐欺被害が多発
警察庁は1日、今年上半期(1~6月)に全国の警察が扱ったサイバー犯罪に関するまとめを発表した。
■不正送金被害は5億円
新型コロナ関連の検挙や相談事案は計608件を確認。インターネットバンキングを悪用した第三者による不正送金は885件で、被害総額は約5億1200万円に上った。
新型コロナ関連は2月以降、44都道府県の警察から報告があり、「サイトでマスクを注文したが商品が届かない」といった詐欺被害が286件と47%を占めて最多。「政府の給付金を送るので、記載されたURLから申請して」などと不審なメールが届いた事案は115件。マスク購入のため入力したクレジットカード情報が盗まれるなどの個人情報不正取得は55件あった。
一方、今回の不正送金のまとめには、9月に明らかになったNTTドコモの「ドコモ口座」を悪用した銀行預金の引き出しは含まれていない。