岡崎市長選“5万円支給”に反応 民意は箱モノよりコロナ対策
衝撃の圧勝だ――。18日投開票された愛知県岡崎市長選の結果に、政界関係者が驚いている。無所属で出馬した元衆院議員の中根康浩氏(58)が、3期目を目指し与野党が相乗りした現職の内田康宏氏(67)を大差で破り、初当選した。選挙の争点は「箱モノか、コロナ対策か」だった。
■無所属が4党相乗り現職に圧勝
内田氏を推薦した自民、公明、立憲、国民民主の基礎票は約12万票。盤石の体制だったが、10万票VS7万票と3万票の大差をつけられて敗れてしまった。中根氏は「80億円の施設建設よりコロナ対策」と訴え「5万円の給付金」を公約に掲げていた。一体、何が起きたのか。
衆院議員を4期務めた中根氏は岡崎市を含む愛知12区が選挙区だったが、2014年の衆院選の時、野党の選挙協力を進めるために、当時、維新の党だった重徳和彦氏に選挙区を譲り、比例に回っている(当選)。しかし、前回17年の衆院選は、中根氏は希望の党の比例単独で落選。無所属で戦った重徳氏は選挙区で当選し、現在、立憲に入っている。