著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

溥儀の入党申し込みはスターリンによってはねつけられた

公開日: 更新日:
東京裁判の証言台で宣誓をする元満州国皇帝溥儀(1946年8月16日、東京・市谷)/(C)共同通信社

 溥儀はハバロフスクの収容所で、共産党に入党したいとの嘆願書を出した。そのコピーが私の手元にもあるのだが、ソ連共産党の書記長であるスターリンに宛てた文書である。

「前満州国皇帝 愛新覚羅溥儀」の名で、1946年1月1日の日付になっている。実際は1945年の12月4日に書かれ… 

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