衆院選公示、自民裏金前議員の当落めぐり改めて問われる有権者の責任と民度

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 驚くのは、こうした違法・脱法行為に手を染めた前議員らについて、「地元のために汗をかいてくれた」「何が何でも落選させることはできない」などと容認し、支える声が出ているという報道だ。

■裏金議員が当選すれば、必ず「禊が済んだ」と言い出す

「地元のために汗をかく」という、いわば利益誘導とも受け取られかねない危うい言葉だが、国会議員は国家、国民のために選出されているのであり、市議や県議のような地域限定の立場ではない。さらに言えば、自分たちの懐さえ潤えば、国会議員がたとえ犯罪に等しい行為に加担したとしても目をつむるのか。これぞ「ザ・反社会的集団」の発想そのものではないか。

 裏金議員が仮に今選挙で当選すれば、必ず「禊が済んだ」と言い出すのは間違いない。そうして何事もなかったかの如く、また新たな違法・脱法手口を捻り出して悪事を働く可能性があるだろう。国民には重税を求め、自分たちはせっせと裏金作り。そんな人物を再び国会議員に選ぶのか。法を犯しても平然としている政治家に国を任せていいのか。

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