石破首相が言及「衆参W選挙」は無理筋…自民は深刻な“金欠”、身内からも「やめてくれ」の声

公開日: 更新日:

「今年は選挙の年だ」

 自民党が7日、新年の仕事始めの会合を開き、石破首相は挨拶でそう力を込めた。念頭にあるのは、今夏の東京都議選と参院選だ。昨年の衆院選で惨敗し、少数与党となった石破自民はこれ以上負けられない。発言も熱を帯びるわけだが、これに永田町関係者は「やはり衆参ダブル選挙か」とザワついている。

 石破首相は昨年末にダブル選の可能性に言及。「同時にやってはいけないという決まりはない」と踏み込んだため、野党は浮足立っている。

 森山裕幹事長は7日の会見で「衆参の同時選挙を先に決めてということは、あり得ない話だ」と否定したが額面通りに受け止める向きは少ない。

「時事通信の試算では、32ある参院選の1人区で野党6党が一本化した場合、与党はわずか3勝しかできないという結果が出ました。これを防ぐのに、ダブル選は有効とみられています。野党は289ある衆院の全小選挙区での一本化は不可能で、競合は避けられない。小選挙区では野党同士で戦い、参院選の1人区では手を握るとなると、複雑な対応を迫られる。野党幹部は警戒感を強めています」(永田町関係者)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    備蓄米狂騒で進次郎農相ハイテンションだが…早くも剥がれた「弱者イジメ」の化けの皮

  2. 2

    国民民主党ブームはジ・エンドか…玉木雄一郎代表「備蓄米は動物の餌」発言に批判殺到

  3. 3

    「備蓄米」放出はアベノマスクと同じ運命をたどる? 発案者も政治手法も一緒の不気味

  4. 4

    農水省「米対策集中対応チーム」にも“裏ミッション”…進次郎農相コメ値下げプランを阻む壁

  5. 5

    自民党・河野太郎氏の発信で一気に拡散…「基礎年金底上げ」にくすぶる“厚生年金流用”の誤解

  1. 6

    備蓄米「随意契約」で進次郎農相vs自民農水族が火花バチバチも…透ける「農家票」集めへのデキレース感

  2. 7

    プーチン大統領×昭恵さん電撃会談の波紋…異例の厚遇と巨大な花束に込められた意味

  3. 8

    進次郎農相のハイテンション売り口上がアダに…放出備蓄米が想定外の大人気で「7.20参院選」まで持たない

  4. 9

    兵庫県・斎藤元彦知事いつまで悪あがき? 告発者の私的情報漏洩「指示」が濃厚なのに辞職否定

  5. 10

    自民党が参院大阪候補「緊急公募」の大迷走…現職が選挙買収疑惑で不出馬→内輪モメでドロドロ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    「聘珍樓」の3度目の倒産は“氷山の一角”か…格安店の乱立で高級中華が苦境に

  4. 4

    貴乃花の次女・白河れい「事務所退所」…“親の力を借りない”妹と長男・花田優一の現在地

  5. 5

    秋篠宮家の初孫、慶事なのに…眞子さんの出産をテレビ・新聞は当初スルー、宮内庁発表が遅れたミステリー

  1. 6

    「フラッと大阪万博」にトライ! 予約なし、行列を避けてどこまで楽しめるのか

  2. 7

    元横綱白鵬の「6.9暴露会見」に相撲協会戦々恐々…あることないこと含め、どんな爆弾発言飛び出すか

  3. 8

    ドジャース大谷がヤンキース現体制を粉々に…「やはり獲得すべきだった」批判再燃へ

  4. 9

    売れ過ぎちゃって困るわ!スバル新型フォレスターは歴代最速、発売1カ月で受注1万台超え

  5. 10

    パワハラ報道の橋本環奈"人気凋落"が春ドラマで鮮明に…一方で好感度上げたのは多部未華子