くすぶる商品券問題は維新にも火の粉! 吉村洋文代表が見せた石破政権「補完」の仕草

公開日: 更新日:

安倍政権と維新はズブズブ

 疑惑の目に対する不誠実な態度もにじむ。

 毎日新聞(15日付朝刊)が野党議員にも商品券がわたった疑いがあると指摘。ある議員の証言によれば〈第2次安倍政権が発足して間もなく、首相側近と、複数の旧日本維新の会所属議員との会食が催された〉際に〈会食後、首相側近が渡した紙袋には10万円分の商品券が入っていた〉という。

 第2次安倍政権の発足は2012年12月末。翌13年1月には当時、維新の代表代行だった橋下徹大阪市長と同幹事長の松井一郎大阪府知事が安倍元首相と会談している。

 以来、橋下や松井両氏、その他の維新議員がたびたび首相動静に名を連ねた。

 安倍氏と維新の蜜月ぶりは、やがて大阪・関西万博の誘致に至る。万博誘致は15年12月に都内のホテルで行われた安倍氏、橋下氏、松井氏、当時の菅官房長官による4者会合の酒席で決定。首相周辺から維新側に“お土産”が渡ったとしても不思議ではないほどズブズブだった。

 痛くない腹を探られないためにも党内で調査すればいいのに、吉村代表にその気はほぼない。17日の会見で記者から調査の必要性を問われても、「商品券を受けたっていうのはないですね。聞いてないから」と素っ気なく応じ、「(受け取った人を)教えてくれたら(調査を)やりますけど」と超消極的だった。

 商品券をキッカケに思いがけず降りかかった火の粉を払いのけようと、吉村代表は「我が身可愛さ」全開。何が「身を切る」だ。

  ◇  ◇  ◇

 開幕まで1カ月を切った大阪・関西万博の目玉、大屋根リングの盛り土が海水に浸食されている問題は、開催中にも不安な要素が指摘されていて……。●関連記事『【もっと読む】大阪万博まで1カ月で異常事態! リングの盛り土ボロボロ削れ浸水被害の恐れ…識者は台風や高潮を危惧』で詳報している。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 2

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 3

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  4. 4

    裏金自民が「11議席増」の仰天予想!東京都議選告示まで1カ月、飛び交う“怪情報”の思惑

  5. 5

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋

  1. 6

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ

  2. 7

    石丸伸二新党「再生の道」に怖さなし 都議選告示まで1カ月…都知事選のような追い風は吹かず

  3. 8

    候補者調整が終わり、参院選大勝が見えた国民民主党だが…玉木代表が抱えた“爆弾”の正体

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり