「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も
■とにかく政権維持ファースト⁉
失言放言の類いを並べ立てればキリがないが、近いところでは、「北方領土を除いて考えれば、日本で一番海岸線が長いのは長崎県だ」の石破発言、「消費税減税阻止に政治生命をかける」の森山幹事長、さらにこれに追い打ちをかけたのが、参院非改選議員の鶴保庸介予算委員長が8日、地元和歌山選挙区の候補者応援で言い放った「運のいいことに能登で地震があった」発言であろう。自民票の離反に拍車をかけていることは間違いない。
加えて、世論調査を見れば、大都市圏の複数区や比例区では、“日本人ファースト”を掲げる参政党の勢いが収まらず、自民票を食い散らす選挙戦である。
とはいえ、たとえ自公政権が過半数割れとなっても、比較第1党の自民党が軽々に政権を手放すわけがない。
「自民党内の関心事は、すでに選挙後の敗戦処理に移っています。石破続投なら野田立憲との大連立の可能性がありますが、一方の反石破勢力は水面下で高市早苗首班を前提に、思想信条人脈的に近い参政党の連立参加を視野に入れています」(全国紙デスク)
いずれにせよ、国民からすれば目も当てられない選挙後の大政局となりそうだ。 (特命記者X)