石破首相は退陣か、総裁選出馬か、衆院解散か? 総裁選前倒し高まり党内アンチと全面対決の様相

公開日: 更新日:

「172人」までのハードルは高くなくなった

 総裁選の前倒しを求める声は、過半数を占める可能性が高いという。

 NHKによると、自民党国会議員295人のうち、総裁選の前倒しに「賛成」は約100人、「反対」約50人、「未定」約100人、「回答拒否」約30人、「接触できず」が約10人だったという。県連代表者47人のうち、少なくとも過半数は「賛成」と見込まれることから、前倒し実施に必要な「172人」まで、あと40~50人で達する。ハードルは高くない。

 総裁選の前倒しが決定したら、石破首相はどうするのか。取り沙汰されているように、衆院の解散に踏み切るのか。

「総裁選の前倒しが決まったら『選択肢は3つある』と石破首相は周囲に語っているようです。1つ目は、ギブアップして退陣する。2つ目は、自分も総裁選に出馬する。3つ目は、解散総選挙に踏み切るです。自分も総裁選に出馬するかどうかは、どのくらいの数で総裁選の前倒しが成立するかによるでしょう。もし、ギリギリ僅差での成立だったら出馬する可能性もあるでしょうが、大差で可決されたら、さすがに出馬できないでしょう。3つ目の衆院解散は、常識では難しいですが、可能性はゼロじゃない。シミュレーションすると、自民党は数を増やしそうだからです。橋下徹元大阪府知事も、『今回の参議院選挙比例票を衆議院小選挙区に機械的に割り振ると、野党が共倒れし与党が過半数を確保するとの計算結果があり』と、Xに投稿しています。勝てるとなれば、解散しても不思議はありません」(政界関係者)

 総裁選が前倒しされるかどうか、答えは9月8日に出る。

  ◇  ◇  ◇

 石破おろしをめぐる自民党の醜悪な内ゲバについては、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層