自民党総裁選「小泉進次郎vs高市早苗」の一騎打ちにとんだ“伏兵”現る
その勝信が高市ではなく、小泉陣営の選対本部長に就任する。
「康子さんにとっては驚きではなく、怒りでしょうね。安倍家とは家族以上の付き合いでしたし、晋三さんとは幼馴染みで妹のように可愛がってもらった。勝信が重要閣僚を歴任し首相候補とまで言われるようになったのは、一にも二にも晋三さんのおかげ。安倍家との強い結びつきがあったればこそです」(自民党ベテラン職員)
つまり勝信は、その大恩ある安倍元首相の意向に背を向け、しかも、さかのぼれば晋太郎亡き後、派閥の有力後継候補だった六月に対し、森喜朗と手を組み追い出した小泉純一郎の息子・進次郎の応援団を買って出たわけだ。
「加藤は前回総裁選に出馬したが、推薦人にも裏切られて16票しか取れずに最下位に終わったことから、今回は勝ち馬の進次郎に乗った。幹事長狙いが透けて見えます」(全国紙デスク)
しかし、その勝信の縁深き安倍-加藤両家に対する裏切りが、かえって安倍後継の高市の政治的求心力を高めることになるかもしれない。