この党は次の選挙で消滅だろう 討論会初日で分かった「解党的出直し」の嘘八百

公開日: 更新日:

インフレ放置で物価高対策の犯罪的欺瞞

相変わらずうわべだけの物価対策、国民を愚弄する傲慢な姿勢(左から茂木敏充、林芳正、小林鷹之3候補)/(C)日刊ゲンダイ

 どの候補も裏金には触れない討論会。解党的出直しとか言いながら排除を封印の舌先三寸。物価高対策でアベノミクスを否定しない対症療法。理念、哲学もなければ覚悟もない討論会の無意味に有権者は改めて、愕然としているが、問いたださない大メディアもひどいものだ。

  ◇  ◇  ◇

 自民党の総裁選が告示され、さっそく、討論会が始まったが、初日で分かったことがある。

 自民党は次の選挙でまた負ける。今度こそ、消滅するんじゃないかということだ。

 それくらい、世間と総裁候補たちの問題意識にズレがあるからだ。

 その筆頭は総裁選に臨む態度ではないか。テレビカメラに囲まれ、どの候補者も高揚している。小泉進次郎農相は出陣式に衆参議員や代理人ら92人を集めて、結束をアピール。茂木敏充前幹事長は何を勘違いしているのか、テレビカメラを引き連れ、子ども食堂を視察、子どもたちに誕生ケーキをプレゼントされ、ニタニタしていた。高市早苗前経済安保相は質問されるたびに満面の笑みで愛嬌を振りまき、小林鷹之元経済安保相もここぞとばかりに存在感をPRしている。

「そこには、こんな政治空白をつくって、生活苦の庶民を置き去りにしているという申し訳なさがみじんも感じられないのです── 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,714文字/全文3,257文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  3. 3

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 4

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  5. 5

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  1. 6

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  3. 8

    保守系の週刊新潮・週刊文春にも叩かれる高市早苗の薄っぺらさ

  4. 9

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する

  5. 10

    高市政権ゴリ押しの“夫婦別姓潰し”政策「旧姓使用の法制化」が法律面でも大混乱

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する