公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず
小選挙区では生き残れる自民議員は1人だけ?
仮に次の衆院選で公明が東京の全30小選挙区で立憲民主党など野党の支援に回れば、それこそ自民は全滅もあり得る。前回は自民の公認候補11人が小選挙区を制したが、うち次点に4万票以上の大差をつけたのは、たった1人。25区の井上信治・現都連会長(約6万9400票差)だけだ。
その井上氏とて盤石ではない。前回は立憲も国民民主党も候補を擁立しなかった“無風”区。選挙区内(青梅・昭島・福生・羽村・あきる野各市と西多摩郡)の比例票では、立憲が約3万7800票、国民民主が約2万1400票を獲得し、維新・共産を加えた計9万2100票に公明の約2万6200票が乗れば、井上氏が小選挙区で得た約11万500票を上回る。
裏金事件で非公認だった萩生田光一氏(約7500票差)もアウト。もともと公明の推薦を受けず、前回は裏金非公認でも次点に約1万2500票差で勝利した平沢勝栄元復興相しか小選挙区では生き残れないかもしれない。
自民は前回、大阪の全小選挙区で敗れた。東京も全滅危機なら、いよいよ「ローカル政党」に成り下がる。
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