連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

公開日: 更新日:

 吉村洋文代表も今年3月、企業・団体献金をめぐる自民の対応を批判し、「既得権に配慮する政治では日本は絶対に良くならない」と強調していたし、つい最近でも、連立合意前は、公明・国民の「規制強化案」について「協議したらいいと思っている」と話していた。

 連立与党になり、企業・団体献金の規制を棚上げ、議員定数削減にスリ替えたが、こうした過去の言動を忘れたのか。

自民党とは、政治改革についても協議体を作って議論することになっている。しかし、党として企業・団体献金を禁止してきたのに、心情的には公国案に反対しづらい。与党だとはいえ、改革が後退していると見られるのは痛い」(維新関係者)

「規制強化案」は維新への“踏み絵”だ。「政治とカネ」に卑しい自民と同じ穴のムジナでいいのか。藤田文武共同代表の公設秘書への公金還流疑惑が浮上したタイミングだけに、維新は軽々に自民に同調できないだろう。

 どうせ、自民は定数削減も本気でやらない。だったら維新は、企業・団体献金で自民を苦しめた方が支持率は上がるゾ。

  ◇  ◇  ◇

 維新は連立与党入りしてもゴタゴタ続きだ。関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  1. 6

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  2. 7

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  5. 10

    保守系の週刊新潮・週刊文春にも叩かれる高市早苗の薄っぺらさ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした