ロマンス詐欺「被害者」がロマンス詐欺「加害者」になったワケ

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 後藤容疑者は昨年4月、男性からだまし取った100万円のうち、約90万円を暗号資産化。別の人物に送ったとして、先月21日、組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕されたが、盛岡地検は今月10日、マネロン容疑については処分保留とした。

 後藤容疑者は5年前に母親を亡くし、同時期、自身もSNSで知り合った「米軍の女性兵士」を名乗る人物から、複数回にわたり、現金約680万円をだまし取られるなど、ロマンス詐欺の被害に遭っていた。なぜ人をだます立場に陥ってしまったのか。

■4年間で一文無しに

 本人を知る地元関係者がこう言う。

「これまで30件以上の詐欺被害に遭い、1000万円以上をだまし取られ、借金も150万円残っています。本人は詐欺に引っかかっている自覚がなく、支給されたボーナスを全額渡してしまうこともあった。幼少期から軽度の知的障害があり、やりとりしていた女性がAIで現実に存在しないと分かると、『えっ、いないの、その人』とショックを受けるほど。ロマンス詐欺に限らず、弁護士をかたる人物から<銀行口座を停止します>という請求にも疑うことなく応じてしまい、複数の詐欺グループにマイナンバー、運転免許証、パスポートのコピーをすべて送り、個人情報をすべて握られています。この4年間で一文無しになり、病院の治療費も払えず、納税もできない状態です」

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