米ツアー 「石川2位」「松山3位」も無関心の米国内ゴルフ事情

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 そんな中で、好成績を挙げた石川と松山。有力選手不在だけに、当然の結果といえ、これくらいの成績を今出しておかないと、後々響くことになる。というのも、トッププロとその他の選手の実力格差が大きく開いているからだ。

 プロの実力を示す指標に平均ストローク数がある。例えばワールドランキング(WR)のトップ5の昨季成績は69.33。トップ10の平均は69.52とあまり変わらない。ところが、WR51位から55位までとなると71.67と数字が悪くなる。
 つまり平均ストロークがトップと、50位前後では2打以上も開く。

 ということは、トップ5と50位以下の選手が4日間ラウンドすれば、9打差以上も差がつくということなのだ。

 逆に101位から105位の平均ストロークは71.62。このクラスは下部ツアーがメーンになり、ある意味ランキング51位以下の選手には実力差があまりなく、だんご状態であることがわかる。いずれにしろ、トップとランク50位以下では大きな実力差がある。

 そのトッププロが、オフに入っている今こそ、下位選手には稼ぎ時、優勝出来るチャンスといえるのだ。特に下部ツアーからの入れ替え戦で出場権を獲得した石川にとって、年末にシャッフル、つまり出場優先順位の組み替えがあるだけに、2位はラッキーだったといえる。米国内で不人気でも、この時期にしっかりフェデックスポイントを稼いでおくことが大事なのだ。
ゴルフライター・吉川英三郎)

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