新入札制度合意へ 選手会が震えたメジャーの「三行半」

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 日本プロ野球選手会は当初、12月5日の選手総会で妥協するといわれていたが、前出のジャーナリストがこう続ける。

「メジャーはそこまで待ちませんよ。12月5日に合意して、それから書類上の手続きを済ませるとなると、田中が市場に出るのは12月10日前後。大物FA選手が片付いた後になる可能性もある。それでは一度、交渉を打ち切った米国サイドが納得しません。日本側にしてみれば、ヘソを曲げた米国側に再度、交渉のテーブルに着いてもらうためには一日も早い合意が必要になる。日本の選手会は、すでに振り上げたこぶしの落としどころを考えているでしょう」

 11日、兵庫県西宮市でNPBと日本プロ野球選手会が事務折衝。選手会の松原事務局長は「お互いの考えが理解できた」とコメント。NPB選手関係委員会の四藤委員長は「一定の理解は得られたと思う。一両日中に選手会としての回答をさせてもらうということでした」と話した。

 かくして田中は、スッタモンダの末、近日中に成立する「新入札制度」で、ようやく海を渡れることになる。

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