マー君のメジャー挑戦に再び暗雲…楽天に悲鳴と怒号

公開日: 更新日:

 15日未明、MLB(大リーグ機構)から日米で合意寸前だった新入札制度の取り下げを通達されたNPB(日本野球機構)。楽天田中将大(25)のメジャー挑戦に再び暗雲が立ち込めてきたが、たまらないのは楽天球団も同じである。エースの去就問題の長期化は、来季に向けたチーム編成に重大な影響を及ぼす。

<選手会ふざけるな!>

「現在アジアシリーズに出場中の楽天は当初、同シリーズ終了直後にも田中のメジャー移籍手続きを開始。並行して来季の補強に着手する予定だった。もちろん、その補強費用は田中の入札金をアテにしていた。“田中マネー”を念頭に置いて、『(先発、抑えの)外国人投手を2人は取る!』と明言していた星野監督は、西武からFAした片岡の獲得にも名乗りを上げると言っていた。今回のことでペンディングせざるを得ない案件も出てくる。頭を抱えているはずです。原因をつくった選手会に、ふざけるな!という心境でしょう」(球界関係者)

 田中の移籍がまたぞろ暗礁に乗り上げた今、楽天は「田中の残留」というシナリオも想定せざるを得ない。これは球団の金庫も直撃する。田中の今季年俸は4億円。仮に楽天に残ることになった場合、シーズン無敗(24勝)とチーム日本一の原動力という活躍を考えれば、最低でも5億~6億円の年俸を用意する必要が出てくる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較