呉昇桓を「2年9億円」で獲った阪神のソロバン勘定

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「呉のフォームはやや変則です。踏み出した左足が地面に着く時、打者が思っているよりワンテンポ遅れる。しかも腕の振りが小さいのに球威があって球質は重い。縦のスライダーはフォークボールのように落ちる。どんなときでも表情を変えず、強気に内角をズバズバ突いてくる。日本にはいないタイプの抑えです。軟らかい甲子園のマウンドが呉に合うか心配する声もあるが、韓国のマウンドもステップした足の下はかなり掘れる。違和感はないでしょう。ゲーム展開にもよるが、40セーブ以上はいくのではないか」

 一方で、ある阪神OBはこんな見方をしている。
「昨年までサムスンの投手コーチだった落合(英二)は、<年間、40から50セーブぐらいはできる>と言った。でも、今年のような貧打では、50試合もリードした展開で呉にマウンドを託すことができるのか疑問です。それとは別に、球団は呉の営業力にも期待していると思う。過去に阪神は韓国の助っ人を取ったことはない。呉が加入することにより、関西の在日韓国人ファンが増えることは間違いない。球団はそこまで計算して呉を獲得したと思う」

 ちなみに、現在31歳の呉はいずれは古巣のサムスンに戻って引退したいという。年齢から考えて、阪神のユニホームを着ているのは契約した2年だけかもしれない。最大9億円の投資は、たった2年で回収できるか……。

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