綱とりかかる稀勢の里 “お膳立て”も自滅でパー

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 こんな相撲では綱とりどころの話ではない。
 大相撲初場所2日目、初日に黒星を喫した稀勢の里(27)が、かろうじて妙義龍に勝利。腰高の立ち合いで踏み込めず、防戦一方。2度も土俵際に詰め寄られた。それでも左四つになってからは強さを見せ、妙義龍を投げ飛ばしたものの、「まさか連敗か」とヒヤヒヤしながら見守ったファンも多いだろう。

 初日はガチガチに緊張し、豊ノ島にあっさり敗れた。かつて初日黒星を喫しながら、怒涛の14連勝で横綱昇進を果たした九重親方(元横綱千代の富士)も、「(綱とりは)厳しいというか、もうない」とバッサリだった。

 今場所は何から何まで、横綱を狙う稀勢の里のためにあるようなものだ。まず、横綱の日馬富士が左足の靭帯損傷で休場。手ごわいライバルが1人欠けた。横綱審議委員会も、当初は「13勝以上で優勝なら横綱昇進」としていたが、後日「14勝の優勝同点(優勝した力士と勝ち星が同じ)でも可能」と下方修正。それでも、まさか初日に黒星がつくとは思ってもいなかったはずだ。

 さらに稀勢の里にとって追い風になるのが、2力士の状況だ。

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