冷めた市民、剥き出しの山肌…テレビが伝えない開幕直前のソチ

公開日: 更新日:

 その半面、五輪直前にもかかわらず違和感を感じるのは「盛り上がりのなさ」。会場周辺には人があふれているものの、その大半はパスをぶら下げたボランティアや報道関係者ばかり。観光客はおろか、地元の人は皆無だ。ソチ中心部は五輪会場のあるアドレル周辺から北西におよそ40キロのところにある。「よほどの用がない限り、地元の人は会場周辺には来ない。こんな厳重な警備だし」とはカタコトの英語で話す地元ボランティア。町全体で盛り上がるという雰囲気はみじんも感じられないのだ。

■1泊3万円でお湯が出ないホテル

 そんな雰囲気に拍車をかけるのが「雪の少なさ」。冬季五輪会場とは思えないほど、周辺には雪がない。

 黒海沿岸の会場中心部からバスで約40分程度(距離約50キロ)かかる山岳会場に向かっても、その姿は「雪国」とはかけ離れている。ジャンプ台周辺やモーグル会場は雪に覆われていても、ひとたび視線をそらせば茶褐色の山肌が剥(む)き出しになっている。人工降雪機と貯蔵雪のおかげで、大会に支障がないとはいえ、「冬季五輪」としては寂しさが募る。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"