試練のカブス和田 メジャー昇格は「スモーキー投法」次第

公開日: 更新日:

 マイナー契約から開幕メジャーを目指すカブス・和田毅(33、前オリオールズ)が苦しんでいる。

 一昨年に受けたトミー・ジョン手術(腱の再建手術)から、昨季終盤にマイナーで実戦復帰。今季はオリオールズで果たせなかったメジャーでの登板を目指しているものの、オープン戦はここまで3試合で5回3分の2を投げて10安打7失点、防御率11.12。メジャー残留を手繰り寄せるには厳しい結果だ。

 トミー・ジョン手術を受けた投手は復帰後、球速の増すケースが大半だ。和田はもともと球威がないものの、現時点で最速は142~143キロ。球威がない上に深刻なフォームの乱れにも頭を悩ませているという。

 ソフトバンク時代の和田は「スモーキー・ピッチング」(けむに巻く投法)といわれる独特なひじの使い方で球の出どころを見えにくくして相手打者を幻惑してきた。メスを入れた患部には依然として違和感があり、パの打者を手玉に取ったフォームはすっかり影を潜めた。テークバックを大きく取るため、相手打者に球種が見えやすくなっている。

 もちろん、フォームの乱れは本人が一番分かっているとはいえ、今のひじの状態では改良できないという。

 和田のメジャー昇格はスモーキー投法の復活次第か。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは