大金が無駄…西武が読み違えた「おかわり」中村の大型契約

公開日: 更新日:

 後悔先に立たず、だ。21日のロッテ戦を欠場した西武の中村(30)。左脇腹痛は治り、試合前練習ではスイングも見せていたものの、今度は背中の張りを訴えた。

 19日の広島戦も1打席のみで早退しており、伊原監督も「開幕どうこうじゃない。無理でしょう」と意気消沈だ。

 中村は11年オフに3年総額10億円の大型契約を結ぶと、2年目の昨オフは新たに4年総額20億円で契約更新。中村は昨季FA権を取得しており、西武からすれば「複数年契約が切れてから交渉したのでは他球団に流出してしまう」との恐れもあったのだろう。

■昨季はたった26試合

 とはいえ、昨季は左足手術の影響と左肩痛でわずか26試合の出場。まさか今季もとなれば、大金をドブに捨てることになる。ある西武OBは「完全に球団の読み違い」とこう言う。

「中村は05年交流戦でデビューして話題を集め、連日報道陣に囲まれていた。ところが、不振に陥ると見向きもされなくなり、マスコミ不信になったようだ。資金的にFA宣言した中村を獲得できるのは巨人阪神ソフトバンクくらい。いずれも人気球団でマスコミの取材攻勢が激しい。ダメな時は徹底的に叩かれる。そんな球団に中村が好んで行くとは思えない。複数年契約を結び直すのであれば、最初の3年契約が終わった後でもよかったのです」

 中村の4年契約が切れるのは17年オフ。西武は人を見る目がないばかりに、それまでは出来高を除いても毎年3億5000万円もの年俸を払い続けることになる。中村は笑いが止まらない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"