広島優勝争いのカギを握る野村監督の「リリーフ陣起用法」

公開日: 更新日:

 中田が登板する直前、0─3の五回表に広島は2点を返した。野村監督にはここで中田を投入することで、打線のさらなる奮起を促す狙いがあったのだろうが、目先の1勝にこだわる起用は、特にリリーフ陣にはボディーブローのように後々に効いてくる。

 98年に監督として横浜を日本一に導いた評論家の権藤博氏は、リリーフ陣にもローテーション制を導入。絶対的な抑えだった大魔神・佐々木の起用もセーブがつく場面のみと限定し、同点や負けている試合でも使いたくなるのを必死にこらえ、「監督の仕事は我慢することと知った。リリーフを無駄遣いしなかったからこそ優勝できた」と振り返っている。栄光は我慢の先にある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性