東京五輪の野球復活を吹き飛ばす日本球界の「キューバ志向」

公開日: 更新日:

 巨人がセペダ(34)を初の実戦から4番で起用し続ければ、DeNAの中畑監督はグリエル(29)の二軍戦での一発に「あの一振りで十分。オーラを感じる」と喜色満面。キューバからの助っ人獲得が解禁され、日本球界は「これからも強打者が続々とやって来るに違いない」といまから腰を浮かしている。

「キューバにはまだまだ埋もれた逸材がゴロゴロしてる。身体能力はバツグンだし、野手に関して言えばヘタなメジャーリーガーなんかより、よっぽど期待できる」とはある球団の関係者。「とにかくキューバ政府との関係をより密にすることが先決」(同)と言うのだが、この日本球界のキューバへの傾倒ぶりを苦々しく思っているのが米大リーグ機構(MLB)だという。

 米国とキューバは国交がなく、亡命する選手が後を絶たない。昨季はプイグ(23)がドジャースでブレーク。今年はルーキーのアブレイユ(27=ホワイトソックス)が4月にいきなり月間MVPを受賞した。キューバ出身者が米球界を席巻、スポットライトを浴びつつある。それがひいては新たなファン開拓につながる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン