政府が方針転換 キューバ人選手が続々来日するワケ

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セぺダに続きグリエルも

「最終的にキューバ政府の背中を押したのはアブレイユの活躍ですよ」

 キューバ事情に詳しいジャーナリストは、選手が続々、日本球界入りしそうな現状に関してこう言った。

 巨人が12日、フレデリク・セペダ外野手(34)の入団を発表した。かと思えばDeNAは近日中にも「キューバの至宝」ユリエスキ・グリエル内野手(29)を獲得する。高田GMは「いい方向に行っている。そんなに時間はかからない」と話している。

「キューバ政府は昨年9月、選手の国外移籍を容認した。主力打者のアブレイユが米国に亡命、ホワイトソックスと6年総額6800万ドル(約68億円)の超大型契約を結び、いよいよ危機感を抱いた。そのアブレイユが4月、いきなりリーグトップの10本塁打、32打点をマーク。トップクラスの選手は自分たちもメジャーで結果を出して稼げると確信したはずで、政府はこれ以上、選手を縛り付けておくのは得策ではないと判断したのでしょう」(前出のジャーナリスト)

 これまでキューバからは多くの選手が国交のない米国に亡命、大金を手にしてきた。現在、キューバの代表クラスで年収2万~3万円。貨幣価値の差はあるにせよ、天と地ほどの開きがある。

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