原委員長の“ダメ出し”はザック監督にどこまで届いたのか?

公開日: 更新日:

 昨年7月に韓国で開催された東アジア杯でのこと。FW柿谷曜一朗、大迫勇也、斎藤学、MF山口蛍、青山敏弘といった若手主体で臨んだ日本代表は、初戦の中国戦で2点のリードを守り切れずに3ー3で引き分けた。

 ザッケローニ監督の目指すサッカーは、選手が若返っても攻撃的なスタイルだったが、失点の多さも同じだった。すると指揮官は第2戦の豪州戦でスタメン11人をすべて入れ替えた。

 その理由をザッケローニ監督は「トーナメントの目的は多くの選手を見ること。全員を見られないが、最大の目標はできるだけ多くの選手を見ること」と話した。

 ザッケローニ監督というのは、メンバー選考に当たってコーチ陣や日本サッカー協会技術委員会の原委員長にアドバイスを求める。もちろん最終決定は自分自身で下す。 しかし、豪州戦の総入れ替えは、原委員長が「(もし選手起用で)悩んでいるのなら(総入れ替えを)やってみたらいいんじゃない」とザッケローニ監督に進言した──と豪州戦の後になってから聞いた。

 ギリシャ戦後のメディア報道では、原委員長がザッケローニ監督と会談して「連係が微妙にずれている。距離感が合っていない」「パワープレーは日本に合わない。今まで練習していない。やっても勝てるメンバーでもない。違う方策を徹底すべき」と言ったそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー