デル・ボスケ監督の去就めぐり揺れる国民とスペイン協会

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 前回覇者ながら1次リーグ敗退を喫したスペイン。このまさかの惨敗にスペイン本国ではチームを率いたデル・ボスケ監督(63)の解任を求める声が日に日に高まっている。すでに地元紙「マルカ」電子版の調査では、国民のおよそ7割が「今すぐ辞めさせるべき」という意見で、「潔く退任がベスト」と監督の辞任を要求している。

 とはいえ、簡単に指揮官のクビを切れないのがスペインサッカー協会。今大会前にデル・ボスケ監督に頭を下げ、16年の欧州選手権までの指揮を「お願い」したからだ。

 デル・ボスケ監督はもともと今大会後に代表監督を勇退し、他国のクラブチームの監督を引き受ける予定だった。そんな指揮官をスペイン協会側はW杯直前に慰留。契約延長を強引に推し進めたことから、今大会に惨敗したからといって辞任要求を突きつけられないのだ。

 ちなみにスペインは、“消化試合”となった23日のオーストラリア戦は3-0で快勝した。

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